「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　我が家のある墨田区にも、この設計事務所が設計したとされるマンションがあったそうです。昨年11月に竣工したばかりのマンション。いったいこれから、どうしてくれるんだ！というところだと思います。
　建築業界は、プロジェクトマネージャーにとっては師匠も師匠、大師匠という存在なのですが、こんな輩一人のせいで建築業界が不信の対象になってしまうのは、いかんともしがたいと感じます。
　では一方、嘘をつくヤツはどんなところにも現れるのだと思いますが、それを防ぐ術はなかったのでしょうか。たった一人が構造計算書を偽造すると、するするとノーチェックで通ってしまうものだったのでしょうか。

　建築業界は、阪神大震災の時に「不法建築」を大きく指摘されました。呼称は覚えていませんが、ビルの柱の中が水泡のようになっていて、コンクリートがびっしり詰まっていない状態などのことです。
　あれから10年、まだチェック機能が弱いように感じるのは、僕があまりにド素人だからなのでしょうか。いったい、誰が「チェックに責任を持つ」のでしょう。建築は、れっきとしたプロジェクトです。そのプロジェクトに責任を持つ、というのは工期だけなのでしょうか。
　少なくともPMBOKには、品質マネジメントというものが定義されています。恐らくP2Mも同じです。品質無くして生産されても、全く意味を持ちません。建築はソフトウェア同様、ブランド物などと異なる「存在することに意味がある」わけではないからです。
　存在するのは前提ですが、「利用出来る」ことに意味があるわけです。それが、存在はするが、危なっかしくて利用できない、ではお話しになりません。それでは、「存在する意味」すら無くなってしまいます。
　ちょっとプロジェクトマネージャー、マネジメントの話とは逸れてしまいましたが、あまりに酷い話しだと感じ、取り上げたくなりました。ITとも関係ない。はい、ごめんなさい。